島崎志津香
追悼文
島崎志津香
毎月「方舟」が手元に届くのが何より楽しみでした。数ヶ月に一度位に透きとおった半紙に木村先生直筆の素晴らしい字で、温かな励まし,ご指導,叱咤激励の言葉が添えられておりました。俳句の世界を全く知らない私に取りまして数々の貴重なアドバイスを頂きました中で特に「俳句は感情の表現よりも物を対象にした方が強い句になる」と教えて頂きました。今日まで何とか続けてこられたのはひと重に木村先生と津貴子さんのお陰なのです。何回かお会いする度に言葉は少なくてもご一緒にいるだけで心楽しく温かなひと時を全身に感じながらお別れした事が懐かしく思い出されます。
木村先生と津貴子さんに感謝の言葉と共にお二人のご冥福を心よりお祈りしております。
追悼句
師を偲ぶ天地のはざま春の風
白梅を見上げるおしどり夫婦かな
別るるは光と影のおぼろ月
志津香
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